美容室の開業において必要なのは「知ってもらう」
美容室を開業する時はやらなければいけないこと、そしてお金を使わなければいけないところがたくさんあります。
美容師さんが美容室を開業する場合、やはり美容師目線で物事を考えがちです。
そのため、「美容室の内装デザイン」に考える時間を費やしてしまいます。
しかし、忘れてはいけないのは、あなたは「経営者」であるということです。
いかにたくさんのお客様を呼び込み、売り上げるか、そこを考えていく必要があります。
そしてどこにお金をかけるのかをよく考える必要があります。
以前も説明しましたが、会社は
(1)「知ってもらう」
(2)「理解してもらう」
(3)「買ってもらう」
(4)「使ってもらう」
(5)「満足してもらう」
という流れを作れるかどうかにかかっています。
美容室のホームページは簡単なようで一番難しい
この5つのステップのうち、どこにお金をかけるのかを考えてみましょう。
例えば時間とお金をかけがちな「内装デザイン」は(4)から(5)に分類されるでしょう。
私が考えるに、一番大切なのは(1)です。
あなたの美容室の存在をまずは「知ってもらう」ところに知恵とお金を使いましょう。
美容室の存在を知ってもらうために、いまの時代欠かせないのがウェブサイトです。
あなたがターゲットだと考えているお客様に対して、あなたの美容室のウェブサイトが表示され、あなたが伝えたいことが伝えられればよいわけです。
簡単に書いていますが、実はここが一番難しいところです。
ただウェブサイトを作ればよいというものではありません。
また、そのウェブサイトもただデザイン性に優れていればよいというものでもありません。
それだけ大切な美容室のホームページが安易に作られているケースをよく見受けます。
特に、友だちがウェブデザイナーだからとか、友だちがウェブに詳しいから、という理由で友だちにホームページ制作を依頼するのは危険です。
まず、良いホームページはひとつではありません。
売るもの、売り方によってホームページの役割は異なり、それぞれ良いとされるホームページがあります。
友だちにホームページを作ってもらうことのデメリット
あなたの友だちがウェブデザイナーだとしても、美容室のウェブサイトを正しく作ってくれなければ、お金と時間が無駄になってしまいます。
それだけではありません。
友だちですから、おそらく「友だち価格」ということで安価な設定になるでしょう。
すると必ずクオリティが下がります。
さらに、こういった場合、ホームページを制作して納品して終わりです。
運用まで考えて作られてはいません(私がこれまで見る限りですが)。
こうなってしまうと、ホームページがあなたが望むように機能してくれません。
修正をしてもらうにも、友だちだから言いにくいでしょうし、今さら別業者に頼むこともできません。
せっかく作ったはよいけれど、結局サーバー代とドメイン料が出ていくだけの「金食い虫」になってしまいます。
開業するにあたって最も大切な役割を担うホームページを作るときは、餅は餅屋ではありませんが、「美容室専門」でやっているところ、または「美容室のホームページ制作経験が豊富」なところにお願いするのが間違いありません。
「経営者」の視点で考えてみましょう。