はじめに|リピートは空間の“余韻”で決まる
こんにちは、HITORIBI WEBです。
「なんとなく落ち着く」「この雰囲気が好き」といったお客様の“感覚的な印象”は、
実は技術や価格よりも、内装や音、香りなど“空間”によって大きく左右されます。
特に小規模サロンでは、店内の雰囲気がそのまま“ブランドイメージ”に直結します。
今回は、「初めて来たのに、なんか安心する」と感じてもらえる空間づくりのポイントを5つご紹介します。
1|入口・受付は“5秒で印象づける”
お客様が扉を開けて最初に目にする場所は、美容室の顔です。
床に髪が残っていたり、物が乱雑に置かれていたりすると、それだけで“雑なお店”という印象を与えてしまいます。
✅ ポイント:
・観葉植物やアロマを配置して「香りと視覚」で好印象をつくる
・受付カウンターは整理整頓し、“余白”を意識
・初来店のお客様の緊張を和らげる笑顔と声がけも演出の一部
最初の5秒間で“居心地の良さ”が決まるといっても過言ではありません。
2|カットスペースは“視線”と“音”に配慮
カット中のお客様は鏡越しにサロン全体を見ています。
スタッフの動きや、隣の会話、掃除用具の置き場まで見えてしまうため、視線の抜け感や視界の整理がとても大切です。
✅ ポイント:
・鏡の後ろや斜め後ろに生活感が出るものを置かない
・BGMはテンポや音量を時間帯で調整(朝は明るく、夕方は落ち着いた雰囲気へ)
・ドライヤー音や電話の声が反響しないよう、吸音性のある素材を取り入れる
「ゆっくり過ごせる場所」として記憶に残るには、“見えないストレス”を減らすことが鍵です。
3|シャンプーブースは“非日常感”を演出
美容室で最もリラックスできる場所、それがシャンプー台。
このスペースがただの施術場で終わってしまうと、お客様は“癒し”より“作業感”を覚えてしまいます。
✅ ポイント:
・間接照明で“まぶしくない落ち着いた照度”に調整
・香り(アロマ、シャンプー)で空間にテーマ性を出す
・スタッフの動線とお客様の視界が交差しないよう設計
非日常感があるほど「また来たい」「この時間が楽しみ」と思ってもらえます。
4|空間に“余白”をつくる
物が多すぎると、「忙しそう」「落ち着かない」と感じさせてしまいます。
とくに小規模店舗では、**見せない収納と“余白の設計”**が大きなポイントです。
✅ ポイント:
・お客様の荷物をスマートに預かれるスペースを確保
・雑誌やドリンクの提供は「選ばせる」より「おすすめの一冊」にする方が洗練された印象
・配色は2〜3色に抑え、視覚的ノイズを減らす
空間にゆとりがあることで、会話や施術にも余裕が生まれます。
5|“五感”で記憶に残る空間を設計する
お客様は帰るとき、「髪型」だけでなく「居心地」「香り」「話しやすさ」までを記憶しています。
つまり、再来店は“技術”だけでなく“感情の記憶”が握っているということです。
✅ 取り入れたい工夫:
・季節感を意識したディスプレイ(桜・紫陽花・ドライフラワーなど)
・接客の温度感と照明の暖色系をリンクさせる
・髪を整えるだけでなく“心も整う空間”を演出する意識を
“好きなカフェのように落ち着く場所”を目指しましょう。
おわりに|空間は“沈黙のブランディング”
店舗の空間づくりは、言葉を使わない最高のブランディングです。
「技術はすごくいいのに、なぜかもう行きたくない…」という印象は、空間が心地よくないだけで生まれてしまいます。
ぜひこの機会に店舗の空間づくりを見直してみましょう。
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