個人美容院に2席あるのはどうして?
個人美容院に行くと、ほとんどの場合2席と複数席を設けてあります。
アシスタントもいない完全に1人美容院の場合でも2席あるところが多いようです。
1人でもメニュー次第では2人同時に施術することができます。
そうすることで1日あたりの施術数を増やすという目的なのでしょう。
しかし、2席ある美容院で2席とも埋まっていることはなかなかないのが実情です。
結局2席設けたとしても片方の施術イスは物置になってしまっている場合をよく見ます。
1席だけにすることで得られるメリット
私が開業に関わった美容院は1席だけです。
どうせ2席あっても1席しか使わないのであれば無駄になるということだったのですが、これが好結果を生むことになりました。
1席だけにすることで、それをマイナスと捉えずに、むしろ1席しかないということをプラスの特徴にしたのです。
例えば1席だけであれば、お客様とすれば自分以外に来店するお客様はいないとわかります。
2席であれば、常に誰かが来るのかな?と思ってしまいますよね。
1席だけにすることで、お店の空間を独り占めしているような気がするのです。
そしてそれが特別感や高級感を感じていただけることになりました。
また、2席設置する予算を1席に集中して使うことで、席を高級で上質なものを使うことができたのです。
もちろんその点もお客様に高級感を与える結果となったのです。
お客様に高級感を与えることで、メニューの価格も他店よりも自信を持って高くすることができます。
ちょっと無駄だな、と思うところを削って、それをマイナス点とせずプラスに捉えることで、大きなプラスの効果を生むことがあります。
個人美容院は基本2席、ひょっとしたら2人同時施術できるかも、そういった固定観念や、恣意的な経営判断を排除することで、ブレイクスルーを体験できるかもしれません。