大手サロン予約サイトに会社の肝を握られる怖さ
やめたいけどやめられない、多くの美容院オーナーにとって大手サロン予約サイトとの関係は悩ましいところです。
月々の固定費が経営を圧迫するけれど、今やめると新規顧客の獲得ができなくなるのでは、という怖さがあります。
これは大手サロン予約サイトに頼りきってしまった結果であると言えます。
開業間もない美容院にとって、大手サロン予約サイトのウェブサイト、顧客管理、広告宣伝、といった美容院にはなくてはならないシステムはとても魅力的です。
しかし、ここをすべて任せてしまうことで、会社の経営の最も重要な部分を他人に握られてしまうという危うさがあります。
もし、大手サロン予約サイトが明日なくなってしまったら…。
経営が立ち行かなくなる美容院が続出するでしょう。
それでは経営者としては合格とは言えません。
とは言え、大手サロン予約サイトと関係を全く持たないというのももったいないでしょう。
私は、最初の6ヶ月間だけ、大手サロン予約サイトと契約しました。
その理由は被リンクのポイントを稼ぐためです。
実績のないウェブサイトにとって被リンクは重要
Googleのアップデートで被リンクのポイントがなくなるといったことが言われていますが、効果的な被リンクはまだまだ評価されます。
もともとGoogleの検索システムというのは論文検索を元に作られています。
論文の評価は多くの論文で引用されているということで上がります。
これをインターネットに当てはめてみると、多くのウェブサイトでリンクが貼られていると、そのウェブサイトは評価が高い、ということになるのです。
しかも、評価されているサイトからリンクが貼られていると、その効果は倍増します。
私が開業のお手伝いをした美容院のウェブサイトは、できたばかりなので当然Googleの評価は高くはありませんでした。
そのため、少しでも評価を上げるために、大手サロン予約サイトと契約することで被リンクを得たのです。
これが奏功したのかはわかりませんが、ウェブサイトオープン3ヶ月後には、場所・美容院という最も欲しいキーワードで1ページ目に表示されるようになっていました。
しかも、この時点ではまだ美容院はプレオープンの段階でした。
顧客が0でスタートしたにもかかわらず、オープン前から多数の予約をいただくことができたのです。