美容院ギライが増える原因は「清潔感」にあり?
「灯台もと暗し」と言いますか、美容師であるほどお客様が美容師に求めるものが見えにくいようです。
皆さんは美容師になるぐらいですから、ファッションに敏感でしょう。
ファッションに敏感であることは、美容師には間違いなく必要です。
しかし、ファッションばかりに目が行って、お客様が求めるものが見えないのは問題です。
美容師の皆さんは、実は美容院が苦手な方が多いというのをご存じですか?
理由は様々ですが、これは技術的な問題ではないことが多いようです。
問題は「清潔感」です。
美容業というのは、お客様を美しくするというのはもちろんですが、その前に、お客様の身体に触れるという、いわば医療行為に近いものです。
そのため、お客様がまず気になるところは「清潔感」なのです。
美容師がヒゲを蓄えていてもよいでしょう。
帽子を被るのもよいでしょう。
ファッションに気を遣うのもよいでしょう。
しかし、清潔に見えないとすべてが台無しになってしまう可能性があります。
あなたの身だしなみは整っていますか?
お客様は美容師の格好はもとより、所作や器具の取り扱いも実は見ています。
そして店内の清掃の行き届き具合も見ています。
決して病院のようにするのがよいということではありません。
飲食店でも、建物や内装、食器など、古いモノばかりなのに清潔感が感じられるところを見た経験はありませんか?
あなたがそこで食事をしても不快にならない、そんな状態にしていればよいのです。
美容師自身のことで言えば、爪がきれいに整えられていたり、シャツにアイロンがかけられていたり、靴が磨かれていたり、口臭に気を遣っていたり…。
これらは、ごく当たり前の身だしなみです。
まず身だしなみを整えた上で、さりげなくファッションセンスを感じられるスタイルを作って行くのがよいのかもしれません。
あくまでも主役はお客様ですから。