キッズスペースがお客様の単価を下げる
仕事柄様々な美容院のウェブサイトを見ます。
すると個人美容院でも以外とキッズスペースやキッズ用のカットイスを導入しているところが多いようです。
実は個人美容院にとってキッズスペースを設けることはマイナスに働くことが多いのです。
まずはキッズスペースを設ける理由を考えてみましょう。
おそらく子どもがいることでなかなか美容院に通えないママをターゲットにしているのでしょう。
しかもキッズスペースを設けるわけですから、幼児の子を持つママです。
さらに子どもも一緒にカットすることで、お客様が増える!というのを狙っているのかもしれません。
しかし、よく考えてみましょう。
幼児の子を持つママや、子どもは単価が低い傾向にあります。
それはそうです。
まだ子どもが小さいわけですから、家にいる時間が多いのでカラーやパーマをする必要がありません。
カットや白髪染めぐらいでしょう。
またキッズもお客様としてターゲットにするのであれば、キッズ価格を設ける必要もあります。
すると大人をやるよりも、単価は下がってしまいます。
個人美容院の場合は、1日あたりこなせるお客様数というのは限りがあります。
そのキャパの中でいかに単価を上げるかが売上げアップの秘訣となります。
それを、わざわざ単価を下げるための施策を行う必要はありません。
さらに単価の高いお客様を逃す可能性も
そして、もうひとつキッズスペースを設けない方がよい理由があります。
それは、単価の高いお客様を逃す可能性が出てくるからです。
単価の高いお客様とはどんな方でしょう。
それは、世帯収入の高いマダム層です。
そういったマダム層は、子どもがいるいないや、好き嫌いに関わらず、子どもたちがいるような所へは行きたがりません。
食事をするにしても、子どもお断りというような所へ行きます。
ゆったりと時間を過ごすためです。
繰り返しますが、子どもが好きだとか嫌いだとか、そういうことではありません。
そんな方はキッズスペースが設置されていたり、子ども用のカットイスがあるだけで「子どもたちが来るのね」と判断して、来店しなくなります。
顧客獲得を狙ってお金を払ってキッズスペースや子ども用カットイスを購入することで、実は顧客を逃してしまう、こんなことがあるので注意したいですね。