美容師こそ積極的に独立すべき
美容師とオーナーの違いってなんでしょう?
美容師目線で考えると、技術のうまさだったり、顧客の多さだったり、美容師の物差しでついつい考えてしまいます。
しかし、美容師とオーナーの違いは「お金のことを考えているか否か」のひと言に尽きます。
美容師が独立してオーナーとして成功するためには、お金のこと、つまり経営について考えることができれば大丈夫です。
前にもお伝えしましたが、美容院の経営を成功させるというのはそんなにハードルは高くありません。
私は個人的に美容師は積極的に独立すべきだと考えています。
業務委託や訪問美容といった店舗を構えない独立のやり方もありますが、マージンを取られずに、100%自由に美容師として仕事がしたいという希望があれば、絶対店舗を構えて独立すべきです。
従業員を雇うとか、多店舗経営をするとなるとまた別ですが、1人で美容院を経営する個人美容院であれば、ホームページでしっかりと集客できれば開店初月から黒字経営するのも難しくはありません。
売上げと固定費のバランス
さて、オーナーとしてお金にルーズにならないようにするにはどうしたらよいのでしょう。
まず、売上げがどれぐらい必要なのかを計算します。
売上げに対して仕入(主に材料費)がどれぐらいなのかを計算します。
売上げに対する仕入の割合を事前に決めておくことが必要です。
毎月必ずかかるお金である、テナント料、ガス、水道、光熱費、保険料、長期借入金の返済、税理士顧問料がどれぐらいかをシミュレーションしておく。
目安としては、1席あたりの年間売上げの限界は1,000万ほどでしょう。
2席あれば2,000万。
もちろん個人美容院の場合で、単純に計算してという前提です。
すると月の売上げは80万ぐらいをひとまずの目標にします。
私の場合は、固定費を売上げに対して3割ぐらいに設定しました。
ですので、売上げ80万に対して固定費が30万弱です。
残りの50万がお給料です。
本当に単純な計算で申し訳ないのですが、まずはこのぐらいのイメージができればOKだと思います。
これぐらいの目安を決めることで、テナント探しやディーラーとの契約、メニュー設定も見えてくるはずです。
美容コンサルにかかると、細かいところまで決めさせられますが、そこまでのシミュレーションは必要ないと思います。
あくまでも売上げと固定費のバランスがおかしくならないよう気をつけておけば大丈夫です。