あなたのこだわりはお客様からしたらどうでもよいこと?
この仕事をやっていると日々、美容師の方々とお会いする機会があります。
美容師さんと言えば、やはりファッションリーダー的な存在です。
服、小物といった身につけるものはもちろん、音楽やライフスタイルも皆様一様におしゃれです。
おしゃれで、こだわりがあるというのはとても良いことです。
好きなことがあるわけですから、日々の生活が充実していきます。
しかし、美容院を開業するときに、時々このこだわりが邪魔をすることがあります。
美容師さんの「こだわり」はあくまでもプライベートな部分です。
服や小物、音楽やサーフィンが好きといったライフスタイル、これらはプライベートなものです。
ちょっと語弊があるかもしれませんが、お客様からすると意外とどうでもよいことです。
「そんなことはない!」
とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
では、あなたが長年担当しているお客様に、なぜ自分を選ぶのか、その理由を聞いてみましょう。
おそらくあなたのプライベートな内容はほとんど出てこないのではないでしょうか。
●カットを希望通りにしてくれる
●カラーを上手に染めてくれる
●パーマの巻き方うまい
●ヘアケアの知識が豊富で安心できる
などといった、あくまでも美容師としてのあなたの魅力をおっしゃるでしょう。
こだわりを捨てられれば成功間違いなし
美容院を開業するのはあなたですから、少しでも自分のこだわりを出したいのはよくわかります。
もちろんいけないことではありません。
しかし、美容師としてのあなたの魅力を伝えることを邪魔するのであれば、そのこだわりは捨てなければならないでしょう。
極端な例です。
美容師としてのあなたが担当しているお客様は主に40代以上の、セレブな専業主婦の方々だとしましょう。
プライベートなあなたは「古着」「アメリカ」が大好きです。
そこでお店を「アメリカンビンテージ」で固め、ハーレーを店内に飾り、男っぽい内装にしたとします。
これであなたのお客様にあなたの魅力を伝えられていると言えるでしょうか。
もし、こだわりを捨てないと決めたのであれば、ターゲットとするお客様を変えて、美容師としてのあなたもチューニングしなおす覚悟が必要です。
こだわりを捨てること、これは意外と美容師さんにとっては難しいことなのかもしれません。
ただ、ここをクリアできれば、あなた自身が美容師としてのあなたを客観的に見ることができ、お客様目線でお店を作ることができます。
ここができれば間違いなく成功します。