美容師さん目線とお客様目線、どちらの目線で文章を書く?
まずこの2つのキャッチコピーを見てください。
1)●●トリートメントであなたの髪を美しくします。
2)●●トリートメントであなたの髪は美しくなります。
どちらも同じことを言っているのですが、あなたはどちらのキャッチコピーに好印象を持ちましたか?
実はこの2つのキャッチコピーは視点が違います。
1)は美容師さんがお客様の髪をトリートメントを使って美しくする、ということを言っています。
つまり、美容師さん目線で書かれた文章です。
一方、2)はお客様の髪が美しくなる、ということで、お客様は自分の髪が美しく変わる、そんなイメージを持ちます。
こちらは、お客様目線で書かれた文章です。
一般的に、発信者目線ではなく、お客様目線で書かれている文章の方が、お客様は好印象を持つようです。
なぜなら、お客様は自分目線で書かれることで、そのメッセージをよりイメージしやすいのです。
色んな文章をお客様目線に変えてみよう
それでは、巷で見つけてきた美容師さん目線で書かれているキャッチコピーを少々手直ししてみましょう。
● 伸びてもかわいいスタイルに仕上げます。
↓↓↓ ○ 伸びてもかわいいスタイルに仕上がります。
こちらは「仕上げます」を「仕上がります」に変えるだけで、美容師さん目線ではなくなります。
● お客様のハッピーのお手伝いをします。
↓↓↓ ○ あなたがハッピーになれるサロンです。
これはよくある、「マニフェスト」系キャッチコピーですね。
マニフェスト系キャッチコピーは「●●します!」と発信者は気持ち良いのですが、お客様はちょっと置いてきぼり感があります。
ですので、重要な「お客様がハッピーになれる」というのをわかりやすく変えてみました。
● 再現性の高いカットを実現。
↓↓↓ ○ カットで再現性の高い髪に変わります。
こちらもよくある「実現」系です。
どの業界にもよく使われる単語があるのですが、美容業界ではまさしくこれです。
●●を実現!ってよく見ませんか?
ただ「実現」ということなので、美容師さんが実現させるわけです。
ですので、これは目線を変えてあげなくてはいけません。
そこで「自分の髪がカットで再現性の高い髪になる」というイメージを持ってもらえるようにしてみました。
さて、いかがだったでしょう。
ちょっと手直しするだけで、伝わりやすさは変わります。
文章を書く時に、目線を意識して見るとよいかもしれませんね。