美容師とお客様の「良い」ポイントのすれ違い
このブログをご覧になっているのは、開業をお考えの美容師様でしょう。
ご覧いただいているのが美容師様としてご質問させていただきます。
「あなたは普段どこで髪を切っていますか?」
よくあるのが、ご自身が働いている美容院でスタッフに切ってもらうというもの。
お金がかからないからという理由は論外ですが、スタッフの指導やスキルチェックをするためにスタッフに切ってもらうというのも必要です。
しかしそれよりももっと大切なことがあります。
それは「お客様目線」を感じるということです。
近年、美容院ギライの女性が急増しているのはご存じですか?
その理由は様々ですが、美容師がお客様にとって良いと思っていることと、お客様が良いと思っていることに乖離があることに尽きます。
あなたがお客様にとって良いと思っていることは正しいですか?
嫌な思いをしてこそわかるお客様の気持ち
それを確認するために、様々な美容院に出向いて髪を切ってもらいましょう。
スキルの勉強ということではなく、美容院のサービスの作り方についての勉強目的です。
「なるほど、これは良いサービスだ」と思えることもあるでしょう。
しかし、もっと重要なのは「嫌な思いをすること」です。
● ひどいヘアスタイルにされたときの気持ち
● サービスに不潔感を感じたときの気持ち
● 施術時間が長く身体が辛いときの気持ち
● 接客における言葉遣いが悪く不快になったときの気持ち
こういった思いを経験してください。
それこそがお客様が今感じている思いです。
嫌な思いをしてはじめてお客様の気持ちにたってサービスのあり方を考えることができます。
他店に行って髪を切るのにはお金もかかります。
おかしなヘアスタイルにされたら気持ちも沈みます。
しかし、それだけの思いをしてもなお得られるものは大きいはずです。